グローバルな世界を理解するための2つの行動パターン

-CG動画によるシミュレーション-
シミュレーション-
2014.10-2017.2 大塚いわお


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目次

  1. グローバルな世界を理解するための2つの行動パターン
    1. 基本パターン
    2. 実例
      1. ■(分子物理学、化学)物理的気体/液体分子運動
      2. ■(性差心理学、社会学)男性的/女性的性格、行動様式(男らしさ/女らしさ、父性的/母性的性格)
      3. ■(地理学、歴史学)遊牧民/農耕民の行動様式
        1. □西洋人と東洋人の行動様式の違い
        2. □アメリカ人と日本人の国民性の違い
      4. ■(社会科学の主要なイデオロギー)個人主義・自由主義と、集団主義・反自由主義の違い
      5. ■(社会科学の主要なイデオロギー)先進的と後進的の違い
    3. 異なる領域間の相関
    4. 付録 動作4パターンの抽出
    5. 付録 動作2パターンとアンケート調査結果との対応
    6. 付録 パターンG/パターンL 性質まとめの表

基本パターン


ある同じ2つのパターンが、色々な領域やレベルで、共通に見られます。ある同じ2つのパターンが、色々な領域、世界の基本的で重要な、(粒子や個体の)行動、運動パターンに当てはまります。次にお見せするのが、その2パターンです。


その1


その2

その基本的で重要なパターンは、以下の様なものです。
すなわち、一般的な個体、粒子が、以下の2条件を満たす動きをすると、互いに明らかに異なる特徴的なパターンで個体群、粒子群が動くようになります。

その条件とは、
・速度が速い/遅い
・相互の間の引力が働かない/働く
です。

このうち、速度が速い&相互の間の引力が働かないのが、パターンその1です。
また、速度が遅い&相互の間の引力が働くのが、パターンその2です。


この2パターンは、従来、政治、社会、歴史等の分野で、繰り返し取り上げられてきた人間や社会の特徴や主義、主張を表します。
この2パターンは、特に民族性、国民性の違いの解明に大きな力を発揮します。
この2パターンを、ここでは、パターンG、パターンLと名付けます。(その理由は、後で出てくる、気体Gas、液体Liquid分子運動パターンを見て、いろいろ応用できるのではないかと筆者が考えたためです。Gas(気体)、Liquid(液体)各々の頭文字を取って、名付けています。また、パターンGの行動様式で動こうとするイデオロギーをガス主義、パターンLの行動様式で動こうとするイデオロギーをリキッド主義と名付けています。)

パターンG (ガス主義)


パターンL (リキッド主義)


個体、粒子間の力の働きを矢印で表しています。

パターンLでは、個体、粒子間の力の働き合いが大きく、パターンGでは各個体、粒子の間にあまり力が働かず独立性が高いことが分かります。


実例

以下の運動、行動様式が、パターンG、パターンLの実例になります。


■(分子物理学、化学)物理的気体/液体分子運動


気体分子運動


液体分子運動

これは、
 ・分子運動速度が速い(気体分子)/遅い(液体分子)
 ・分子間力が無い(気体分子)/有る(液体分子)
の違いにより、
 ・パターンG=気体分子運動
 ・パターンL=液体分子運動
となります。


■(感覚、知覚心理学)湿度感覚(乾いた(ドライ)/湿った(ウェット)個体)


乾いた(ドライ)個体


湿った(ウェット)個体

これは、
 ・パターンG=ドライな、乾いた感覚
 ・パターンL=ウェットな、湿った感覚
を人間に対して与えます。
その原因は、上記の物理的な気体/液体分子運動との類推で、気体が乾いた、ドライな感覚を与え、液体が湿った、ウェットな感覚を人間の肌に与えるためです。
同じ気体の空気でも、空気中に気体として存在する水の分子の数が多くなると湿度が高まってウェットな感覚を人肌に与えるようになり、少なくなると湿度が低下してドライな感覚を与えるようになります。
ちなみに、空気中に気体として存在できる水の分子の数には限界があります。湿度が高まるにつれて、水は気化しにくくなり、温度低下をきっかけに気体だった水の分子が液体に変わります。
ここで、乾いた(ドライな)個体群と、湿った(ウェットな)個体群を相互作用させると以下のようになります。


(水色が乾いたドライな個体、ピンク色が湿ったウェットな個体です。矢印は、力のかかる方向を表しています。)

パターンLの湿った(ウェットな)個体が、パターンGの乾いた(ドライな)個体に接触されると、内向きの閉鎖的な指向を示すことが分かります。力の指向する向きを示す矢印が内向きに振れるためです。

このパターンは、人間のドライ、ウェットな性格の違いにそのまま反映されます。
 ・パターンG=ドライな、乾いた性格の人の行動様式
 ・パターンL=ウェットな、湿った性格の人の行動様式
です。
人間の性格の湿度差をコンピュータ・シミュレーションで表すには、パターンG、パターンLで表せば良いです。


■(性差心理学、社会学)男性的/女性的性格、行動様式(男らしさ/女らしさ、父性的/母性的性格)


男性的


女性的

上記の動画では、
 ・パターンG=男性的性格、行動様式
 ・パターンL=女性的性格、行動様式
を表しています。
このように表せる理由は、リスク、危険を回避する度合いの相違が男女の行動様式の根本的な相違だからです。捨て身でリスクを取るのが男性、自己保身でリスクを回避するのが女性です。
 ・パターンG=リスクを取って、どんどん未知の闇の領域に拡散して進む=男性的
 ・パターンL=リスクを回避して、すでに光の当たっている、同じ狭い限られた既知の安全領域内に、皆で集中して集まって、そのまま動かずにとどまる=女性的
に当たります。
ここで、動画中の各個体の矢印に注目しましょう。これらの矢印は、その個体にかかる力の働きを示しています。パターンL=女性的行動様式では、各個体は、互いに他者に気配りをして、安全領域から追い出されないように、必死に気を遣います。そのため、互いの間に、力が絶えず働いており、緊張状態にあり、決してリラックス出来ません。一方、パターンG=男性的行動様式では、各個体は、独立して自由に行動するため、各個体の間には、常時力が働き続けることは無く、各個体は普段はリラックスしています。
男女の行動様式の性差をコンピュータ・シミュレーションで表すには、パターンG、パターンLで表せば良いです。

父性は、男性の親としての側面であり、パターンGの行動様式を生み出し、子供の行動様式をパターンGに決定します。
母性は、女性の親としての側面であり、パターンLの行動様式を生み出し、子供の行動様式をパターンLに決定します。




■(地理学、歴史学)遊牧民/農耕民の行動様式


遊牧民


農耕民

上記の動画では、
 ・パターンG=遊牧民の行動様式
 ・パターンL=農耕民の行動様式
を表しています。
このように表せる理由は、両者の生活様式の違いに基づきます。
 ・居住場所の気候の乾燥/湿潤の違い(乾燥=遊牧民、湿潤=農耕民)。乾燥した気候が、遊牧生活に必要な家畜が食べる牧草の生育に適しています。湿潤(+高温)した気候が、農耕生活に必要な栽培植物の生育に適しています。この湿度面での環境の違いがパターンG(遊牧)、パターンL(農耕)の違いを生み出しています。
 ・移動しない植物に頼るのが農耕であり、移動する動物に頼るのが遊牧です。農耕は定住(植物は一箇所に根を張って動かない)、遊牧は移動(動物は牧草を求めて移動する)です。
パターンGでは個体は高速で移動します。一方、パターンLでは個体はほとんど移動せず、定住しています。この違いがパターンG(遊牧)、パターンL(農耕)に当てはまります。
 ・遊牧は、広い面積に低密度で粗放的に行われるのに対して、農耕は、狭い面積に高密度で密集して集約的に行われます。
パターンGでは、各個体が広い面積に低密度で分布しています。一方、パターンLでは、各個体は狭い面積に高密度で分布しています。この違いがパターンG(遊牧)、パターンL(農耕)に当てはまります。
遊牧民と農耕民の行動様式の違いをコンピュータ・シミュレーションで表すには、パターンG、パターンLで表せば良いです。
遊牧民と農耕民を相互作用させてみた例を以下にあげます。これは、例えば中国の漢民族と北方遊牧民族との歴史的なせめぎ合いのシミュレーションとして捉えることができます。


(農耕民が重く強い場合、遊牧民が攻めてきても、動じません)


(農耕民が軽く弱い場合、遊牧民が攻めてくると、簡単に散らされてしまいます)

この応用で、

□西洋人と東洋人の行動様式の違い

が表せます。
西欧は、牧畜民であり、遊牧と麦作農耕の両方に依存する生活をします。気候は乾燥しているが、砂漠ほどではありません。一方、東アジアのモンスーンほど湿潤ではありません。適度に乾燥し、湿潤しています。和辻哲郎「風土」の分類では、牧場型に当たります。西欧は、アラブ、ユダヤ、トルコ、モンゴルほど遊牧的ではなく、東アジア(東洋)ほど農耕的ではありません。遊牧と農耕の中間型なのが西欧(西洋人)の特徴です。西欧(西洋人)は、パターンG(純粋遊牧民)、パターンL(純粋農耕民)の中間に位置します。

・牧畜民の行動様式

西洋、東洋を比較すると、西洋が相対的にパターンGに近く、東洋が相対的にパターンLに近いです。
そこで、西洋人と東洋人の行動様式の差をコンピュータ・シミュレーションで表すには、パターンG、パターンLで表せば良いということになります。

 ・相対的にパターンG=西洋人(西欧)の行動様式


 ・相対的にパターンL=東洋人(東アジア)の行動様式

となります。
このサブセットで、

□アメリカ人と日本人の国民性の違い


が表せます。これは、


 ・相対的にパターンG=アメリカ人の行動様式


 ・相対的にパターンL=日本人の行動様式

となります。アメリカ人は、西欧由来の牧畜民がメインの国であり、日本人は、稲作農耕民です。牧畜民の行動様式は相対的にパターンGに近く、稲作農耕民の行動様式がパターンLに近いことから、アメリカ人はパターンG、日本人はパターンLで表せます。
アメリカ人と日本人の行動様式の差をコンピュータ・シミュレーションで表すには、パターンG、パターンLで表せば良いです。
中国や韓国、日本は、いずれも稲作か畑作の農耕民です。これを行動パターンで表せば、共通にパターンLとなります。
なお、パターンGで動く、より遊牧的な西洋(西欧、アメリカ)の人々の男女関係(一夫一婦制を想定)は、例えば以下のように表せます。

夫婦が2人でくっついて、周囲から独立、自立して動くさまが示されています。

一方、パターンLで動く、より農耕的な東洋(中国、日本)の人々の男女関係(一夫一婦制を想定)は、例えば以下のように表せます。

妻のグループを中心に夫が吸い寄せられくっつくようになります。

以上、国民性は、共通の親となる運動パターン(パターンG、パターンL)が存在し、その具体例として捉えることが出来ます。


■(社会科学の主要なイデオロギー)個人主義・自由主義と、集団主義・反自由主義の違い


 ・パターンG=個人主義・自由主義の行動様式


 ・パターンL=集団主義・反自由主義の行動様式

として表すことができます。
個人の自由と独立があるのが、パターンGであり、無いのが、パターンLです。個人の意見が尊重されるのがパターンGであり、個人よりも集団が優先され、個人が集団に従属するのがパターンLです。個人のプライベートな領域が確保されるのがパターンGであり、確保不可なのがパターンLです。
個人主義・自由主義と集団主義・反自由主義の行動様式の差をコンピュータ・シミュレーションで表すには、パターンG、パターンLで表せば良いです。


■(社会科学の主要なイデオロギー)先進的と後進的の違い


 ・パターンG=先進的な行動様式


 ・パターンL=後進的な行動様式

となります。
未知の新しいリスクのある領域に積極的に移動して飛び込むことで、先んじて新しい知見を得られるのが、パターンGの個体です。一方、リスクを取らず、いつまでも今までいた(安全とされる前例、しきたりを示す)既知の光の領域にとどまる、居続けるため、知見面で後追いとなるのが、パターンLの個体です。
すなわち、
・リスクを取る=先進的(パターンG)-リスクを取らない、安全を取る=後進的(パターンL)
です。



異なる領域間の相関


また、上記について、異なる領域間で、以下の表のように同じパターン同士の相関を取ることができます。

比較内容 パターンG(ガス主義) パターンL(リキッド主義)
気質 ドライ ウェット
生活様式 遊牧、牧畜 農耕(稲作、・・・)
性差 男性優位 女性優位
親の差 父性的 母性的
地域差(大局的) 西洋 東洋
地域差(詳細) 西欧、アメリカ 東アジア
(日本、中国、韓国)
社会体制 自由主義 反自由主義
個人主義 集団主義
先進性 先進的 後進的

例えば、すでに文化人類学で、石田英一郎「桃太郎の母」「東西抄」や市川茂孝「母権と父権の文化史」とかで言われている、
・農耕-遊牧:女性-男性:母性-父性
の結びつき、対応関係を説明します。 農耕-遊牧、女性-男性、両者とも共通に、パターンG-パターンLの上に乗っているのであり、上記から、
西洋-東洋(西欧-東アジア)(アメリカ-日本):男性的(男性優位)-女性的(女性優位):パターンG-パターンL
という対応関係が導き出されます。
あるいは、河合隼雄「母性社会日本の病理」等で言われている、西欧-日本:父性的-母性的:パターンG-パターンLという対応関係が導き出されます。

上記の対応、相関から得られる応用の答えとしては、一例として、以下のようなものがあげられます。
・遊牧民の人々の性格はドライ、農耕民はウェットである。
・女性は、西洋では弱く、東洋では強い。男性は、東洋では弱く、西洋では強い。
・女性は、根本的に集団主義者、反自由主義者である。男性は、根本的に個人主義者、自由主義者である。
・日本社会は、根本的に集団主義者、反自由主義の社会である。同じ農耕民の社会である中国、韓国と同じである。稲作農耕民の社会は 集団主義的、反自由主義的である。

・日本社会は女性的である。女性が社会を支配している。女社会である。
・遊牧民は先進的、農耕民は後進的である。
・男性は先進的、女性は後進的である。
・アメリカ、西欧は先進的、中国、日本社会は後進的である。


付録 動作4パターンの抽出

上記の説明では、2つのパターンに絞って説明してきましたが、本来、粒子の動作パターンから速度と相互間引力の2次元を取り出すことで、

比較内容 速度が速い 速度が遅い
相互間引力が働く。団体でまとまって動く。 台風~サイクロンのパターン
火の玉のパターン
液体分子運動のパターン
=パターンL
相互間引力が働かない。散在する。 気体分子運動のパターン
=パターンG
散村パターン


の4つのタイプを抽出可能です。

すなわち、
・「気体分子のパターン=パターンG」速度が速い。相互間の引力が働かず個人で自由に動く。
・「台風~サイクロン、あるいは火の玉のパターン」速度が速い。相互間の引力が働き、団体でまとまって動く。
・「散村パターン」速度が遅い。相互間の引力が働かず散在する。
・「液体分子のパターン=パターンL」速度が遅い。相互間の引力が働き、団体でまとまって動く。
です。

本文ではこのうち対比する上で、よりベーシックな気体分子、液体分子のパターンをまず取り出して比較しています。

付録 動作2パターンとアンケート調査結果との対応

パターンG、パターンLの2パターンは、2006年2月頃の筆者によるインターネットでのアンケート調査により、以下のような広範な行動、動作の指向、主義を同時に説明することが判明しています。読者の方々には、大まかにざっと見て全容を掴んでいただきたいです。

比較内容 パターンG(ガス主義) パターンL(リキッド主義)
分子運動 気体分子運動パターン 液体分子運動パターン
湿度 ドライ ウェット
明るさvs暗さ 明るい 暗い
冷たさvs温かさ 冷たい 温かい
国際比較 アメリカ的 日本的
性差 男性的 女性的
父性vs母性 父性的 母性的
遊牧vs農耕 遊牧的 農耕的
都市vs農村 都市的 農村的
媚び 媚びない 媚びる
かわいい かわいくない かわいい
比較内容 パターンG(ガス主義)
パターンL(リキッド主義)
リスクvs自己保身 危険に立ち向かう 自己保身、安全、守られることを指向する
探検 探検を好む 探検を好まない
独創vs模倣 独創的 模倣的
争いvs和合 争いを好む 和合を好む
自由vs規制 自由を好む 規制を好む
決まりを破るvs守る 決まりを破る 決まりを守る
プライバシー プライバシーがある プライバシーがない
自立vs依存 自立している 依存的である
責任 責任を取る 責任を回避する
開放vs閉鎖、排他 開放的 閉鎖的、排他的
能動vs受動 能動的 受動的
機動性 機動性がある 機動性がない
自主性 自主性がある 自主性がない
能力主義(個人の能力を重視する) 能力主義的である 能力主義的でない
格差容認vs横並び 格差を容認する 横並びを好む
個性的 個性的 個性的でない

上記について、アンケート結果分析データ等詳細は、筆者の別書籍を参照して下さい。

その他、これらの動作パターンから、目視で以下の傾向が導き出せます。

(パターンG/パターンL)
・相互分離指向/相互一体指向
・独立、自立指向/相互依存指向
・個人主義/集団主義
・離散指向/集中指向
・自由主義/相互規制指向
(等々)
詳細は、本書の付録、以下のパターンG/パターンL 性質まとめの表を参照して下さい。

付録 パターンG/パターンL 性質まとめの表

[パターンL

[パターンG]

液体(リキッド)

気体(ガス)

[分子運動タイプ]
液体分子運動 気体分子運動
[粒子、個体一般の動き]
運動エネルギー、活動性、速度
運動エネルギーが小さい。運動しない。
不活発、非活動的である。
運動エネルギーが大きい。運動的である。
活発、活動的である。
低速である。
ゆっくりである。
高速である。
速い。
停止、休止、停滞する。
定住、定着する。移動しない。
活動する。
移動する。
動くスケールが小さい。
微小な振動を繰り返す。
動くスケールが大きい。
動きが弱々しい。 動きが強力である。
引力、分子間力
引力が働く。
引き合う。
引力が働かない。
(分子間力が働く) (分子間力が働かない)
体積一定である。 膨張する。拡大する。
くっつく。
近づく。
サラリと離れる。
離反する。
連続する。
つながる。
癒着する。
(関係を)切断する。
付く。
粘着する。
はがれる。
まとわりつく。
なつく。
別れる。
集まる。
密度が高い。
散る。
密度が低い。
一体・融合化する。
一つになる。まとまる。
バラバラである。
互いに独立している。
分かれる。
同じである。 違う。
別の途を歩む。
間隔、隙間、空きが小さい。 間隔、隙間、空きが大きい。
[人間、生物の性格、行動] (個人、個体レベル〜社会、組織、企業レベル)
行動速度
低速 高速
静的 動的
受動 能動
受動的 能動的、行動的
エネルギーのある
非効率な、高コスト 効率的、低コスト
受信、受容指向 発信指向
導入、輸入指向 対外伝導・布教、輸出指向
(相手を)溶解、消化、吸収する、取り込む 出す、出展、出力する
(相手を)呑み込む、包含する
受け身の、指示待ち、他人任せ、外圧頼り、流され的
(
自分からは動かない)
自主的、自発的
(自分から進んで動く)
従属的 主体的
先送り的
(
決定、決断を回避する)
決定、決断する
待機的 機動的
自己主張の弱い、控えめな 自己主張の強い、押しの強い
(発射物を)受け止める、クッション、緩衝となる、衝撃を吸収し和らげる 発射する、突入する、衝撃を与える
何かされる 何かする
侵される、犯される 侵す、犯す
被害者となる
被害者意識の強い(被害妄想の)
加害者となる
停止 移動
停止、停滞的 流動、変動的、フロー重視
不動、定着(定住)、土着指向 移動、拡散指向
(
根無し草)
土地への執着 土地への無関心
重量 軽量
重々しい
下降する、沈下する 上昇する、飛ぶ
大地(下方向)を指向
(
地母神信仰)
天空(上方向)を指向
(
天の父なる神を信仰)
どっしり構えた、(肝等の)座った、動じない 吹き飛ぶ
(重みをかけて)押し潰す、圧する (空間中を飛ばして)撃つ
保存、守り 破壊、攻撃
保存、保全的、遵守的、合社会的
(
決まりを守る)
破壊、違反的、反社会的
防衛的、防御的
(
守りの、受けの)
攻撃的、挑戦的
(
攻めの)
現状維持的、保守的、秩序の維持 変革的、改革的、(現状秩序破壊と)新秩序の樹立
減点主義
(
物事のマイナス面を重視する)
加点主義
(
物事のプラス面を重視する)
ネガティブ
(
否定的)
ポジティブ
(
肯定的)
消極的 積極的
失敗、エラーを許さない 失敗、エラーを許容する
ミクロ マクロ
ミクロな マクロな
局所的な、ローカルな 大局的な、グローバルな
スケールの小さい
(
こじんまりした)
スケールの大きい
(
ワイドな)
きめ細かい 大雑把な、粗い
繊細な、小心な 大胆な
小刻み、漸進的
(小改良の)
抜本的
身重 身軽
身重な、物持ちの 身軽な、物を持たない
蓄積的な、ストック重視
温存する
博識指向、知識量の多さの重視
暗記能力重視
何でもできる、ゼネラリストの、オールラウンドの (得意なことに)特化した、スペシャリストの、取捨選択する
行動方向
近づく 離れる
距離を縮める 距離を広げる
体積一定 体積膨張
拡散しない。拡大しない。
存在する領域の広さを現状維持する。
表面積を最小とする(表面張力が働く)。
拡散する。
拡大する。広がる。
まとまる。結束する。 バラバラに離散する。
布教する。広める。流行させる。
ローカルである。限定されている。
狭い。
グローバルである(世界中に大きく広がる)。限定無しである。
ワイドである(世界中に幅広く広がる。)
局所的である。地域限定的である。 普遍的である(世界中にあまねく広がる)。
(膨張を)抑止する。 膨張する。
辺り一面を自分たちの植民地化する。
集団 単独
集団主義
(
集団、団体行動を好む)
個人主義
(
個人、単独行動を好む)
密集、凝集 (高密度)、集中 分散、拡散(低密度)、離散
詰め込みの、ぎゅうぎゅう詰めの 余裕、ゆとりのある
分布が狭い 分布が広い
中央集権中心指向(中央・地方を区別、差別する) 地方分権普遍指向(中央・地方の区別が無い)
一極 多極
主流、多数派(メジャー)指向 少数派の尊重
権威主義 反権威
異分野へ進出、交流する
所属、連帯 フリー
共同体的
所属・帰属の重視
(
根付きの重視、無所属、フリーの忌避)
フリーの重視、所属の軽視
(渡り鳥、根無し草)
触れ合いの重視
連帯、つながり、リンクの重視 切断的
関係、コネクション(縁故、派閥)指向
(
関係の本質視)
非関係指向
(
関係の手段視、道具視)
団結する バラバラになる
他者・人間・有人指向 無人指向
コミュニケーション、会話、対話指向 コミュニケーション、会話、対話の断絶
ネット、網指向 原子指向
体面の重視
制限 自由
規制・制限・管理・統制主義
(
制限、束縛を好む)
自由主義
(
自由を好む)
牽制する、足を引っ張る
決められた枠内に止まる 決められた枠をはみ出る、破る
非競争的エスカレータ的
(同時加入者が同期を取って同時上昇)
競争的
(飛び級、追い抜き、脱落の容認)
能力主義的
(
人事とかで能力のある個人を重視、個人の能力を誇示)
成果の共有
(
個人の成果も皆のものとする)
成果主義的
(
成果を出す個人を重視、個人の成果を誇示)
同期・横並び・平等指向
(均一、均等指向)
格差の容認
市場原理主義
金銭、利益至上主義
(
利益を生まない対象の切り捨て)
弱肉強食
(
自立できない弱者の切り捨て)
同質 異質
共通、同一の 非共通の、違った
画一的 多様性の尊重
(心理的)位置の近接、同化 (心理的)位置の隔離
同質的 異質の、バラバラな
同質化の強制
(
目立つ者、外れた者の足を引っ張る、出る杭を打つ)
外れた者の存在を許容する
没個性的、変に目立たない 個性的
普通の、一般の 変わった、特殊の
周囲への埋没 目立った
自己の確立した
お揃いの、一緒の
制服好きな
嫉妬深い
(
相手を自分と同一レベルまで落とす/相手に追いつく)
従属、依存 独立、支配
従属的 独立的
依存的 自立的
独自の
もたれ合い
他人任せ、(他人の)指示待ち 自己判断的
従順な、言うことを聞く 反抗的な、言うことを聞かない、挑戦的
(相手に)脅迫される。 (相手)を脅迫する。
下手(したて)に出る。
謙遜、へりくだり
(
無能、無力を装い、相手を安心させる)
上手(うわて)に出る。
アピールする。
(持ち物を)搾取・奪取される。 (持ち物を)搾取、奪取する。
ハゲタカ。
攻められる、責められる(受け)。
(マゾヒズム)
攻める、責める(攻め)。
(サディズム)
犯される。 犯す。
保身、安全 エスコート
保身的、退嬰的
(自分の身を守ることを優先)

シールド、エスコート的
(誰かの外側で盾、防護壁になる、自分の命よりも他者を守ることを優先)

捨て身の
誰かに守られる、助けられる、保護される護送船団方式の(互いに守られる) 自衛、自助
安全指向
(
安全、安心を第一に優先する。危険を回避する。)
危険指向
(
危険を容認する。危険に積極的に立ち向かう。)
失敗を回避する 失敗を容認する
無難、大過ないのを指向 リスクを取ることを指向
護送船団的
(安全な、外敵に襲われない)内側、奥指向 (外敵と対峙する)外側、表面露出、代表指向
反プライバシー プライバシー尊重
反プライバシーの(個人空間の欠如) プライバシー確保
(
個人空間の確保)
大部屋を好む
(皆と一緒の部屋にいるのを好む)
個室を好む
(一人で別々の部屋にいるのを好む)
監視する
他人の視線が気になる(見られている感じがする)、恥ずかしいと感じる。
視線に敏感である。
他人の視線を気にしない。
他人の評判、評価に敏感である。
他人に良く見られようとする。ルックス、化粧、服装に気を遣う。見栄を張る。
他人に気に入られようとする。媚びる。
他人に誉められようとする。他人に誉められる方向に進む。
他人を気にせず、我が道(自分が進むべきと思う独自の進路)を行く。
一体・融合 分離
一体・融合指向 分離指向
包含、内包、抱擁
「袋」の中にいる
外部放出、突き放し
受入、受容的 切り捨て
賛成する。同意する。 反対する。反論する。異論を唱える。
共感する
慕う、付いて行く
気に入られようとする、媚びる
なつく、懐に入る、懐かしさのある
甘える
すねる
(
受け入れられないことを根に持って反抗)
容赦する、許す 容赦しない、許さない
主観的 客観的
協調的、同調的 独歩的
(
一人我が途を行く)
合わせる
馴れ合いの
癒着する
流行、トレンド指向
(
周囲の流行に敏感、追従する)
責任が分散、拡散する。
責任回避可能。
責任転嫁可能。
(
皆の行為なので、誰のせいか、特定が困難。)
責任を取らされる。
責任回避不可。
責任転嫁不可。
(
単独行為なので、誰のせいか、ピンポイントで判明、特定可能。)
連帯責任 個人責任
目的、目標、進行方向の不明確な 目的、目標、進行方向の明確な
他律 自律
他律的 自律的
周囲の影響を受ける、流されやすい 周囲の影響を受けない、流されにくい
感染、伝染する
和合、一致 紛争、相違
和合指向 紛争指向
和解指向 訴訟指向
平和指向 戦争指向
調和・協和指向 不調和・不協和・雑音指向
一致指向 相違指向
満場一致 多数決、仲間割れの容認
一斉指向
調整的、配慮的
(
気配りの行き届いた)
独断的、直截
(
気配りしない)
事前協議、決定指向
(
談合、根回し)
リアルタイム(その場)決定指向
事前用意の台本に従って行動 臨機応変に行動
あいまい 明快
あいまい指向 明快指向
間接表現を好む 直接的な表現を好む
感動 冷徹
情緒的、感情的、感動する 感情のない、無感動の
非合理的、割り切れない 合理的、論理的、割り切る
ヒューマニズムの、思いやり・愛情のある、慈悲深い 冷徹な、残忍な、人を人と思わない
狭い 広い
各個体のテリトリーが狭い 各個体のテリトリーが広い
視界、視野が狭い 視界、視野が広い
密着的、詰め込み主義 隙間、空き、余裕の容認
閉鎖 開放
閉鎖的 開放的
暗い
(
隙間がなく、光が入らない)
明るい
(
光が差し込む、入る隙間がある)
内外を区別する
(
表面張力が存在する)
内外を区別しない
内輪参入の拒否
(
一見さん、余所者お断り)
内輪という概念が無い
対外隠蔽的、秘匿
(内向き)
対外露出的、暴露、表明
(外向き)
対内(内輪)限定、ローカル、局地指向 グローバル、普遍指向
脱出不可能
(
内に一度入る、所属すると抜けられない、出られない。
脱出すると裏切り者扱いされる。)
模倣 独創
模倣的、真似、コピーするのを好む 独創的、オリジナルにこだわる
二番手指向
(
一番手の経験を利用すればよく、楽である)
最初、一番手、先頭指向
(
初めてなので苦労する)
モルモット、実験台になる
既に出来た先例を利用する、先例に沿って進む 先例を自ら作る、後進が進む途を作る
定説を守る。 定説を破る。定説に違反する。覆す。
ブレークスルー
行動速度×行動方向
低速×近づく 高速×離れる
既存 未知
既存、既知領域への滞留 未開、未知領域への進出
(
探検的)
光の領域を指向
(
既に光が当たっている、何があるか見える、誰か居る領域を指向)
闇の領域を指向
(
暗くて見えない、何が待っているか分からない領域を指向)
前例、しきたりの重視
先輩後輩関係の重視
(
既存の経験豊富な方が上位)
(既存正解知見に通じた)
専門家、学者指向
(新天地)開拓、研究(発見・発明)指向
事前判明指向
(
予め分かっていることしかしない)
リアルタイム(その場)判明指向
(
その都度判明させる)
後進的 先進的
後進的 先進的
前近代的、近代の超克 (西欧)近代的
その他
Others
女性的 男性的
母性的 父性的
母権制 父権制、家父長制

農耕民的
(
植物栽培で生きる)

遊牧・牧畜民的
(
動物飼育で生きる)

(日本的、中国的、韓国的、東南アジア的、ロシア的) (西欧的、北欧的、北米的、アラブ的、モンゴル的)
植物的
(
動かない)
動物的
(
動く)
農村的 都市的
東洋的 西洋的
ウェット
(
割り切れない、涙もろい、人情味のある)
ドライ
(
割り切る、味気ない、面白みに欠けた)

[物質の性質(色、音程等)]
湿潤(湿った、濡れた)、ベタベタする、ウェット 乾燥(乾いた)、ドライ
近づいた、くっついた 離れた
重い、低い、下降、下方沈殿、大地指向 軽い、高い、上昇、上方浮遊、天空指向
濃い、高密度 薄い、淡い、低密度、あっさり
連続 分離、切断、断絶、断続
アナログ ディジタル
遅い、低速 速い、高速
暗い 明るい
(冬場に空気への加湿で)温かい (夏場に空気の除湿で)涼しい
円い、鈍い、甘い 尖った、鋭い、辛い
柔らかい、変形する、受け止める 硬い、変形しない、跳ね返す
曲線の、曲がった 直線の、まっすぐな
論理的
有機物的、生体的
(
衣類、食材、木材・・・)

無機物的、物理的
(
機械、装置、歯車、コンクリート・・・)




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